- 2009-03-29 (日) 22:43
- 音楽制作日記
※4/30に先行公開版ニコ動うpしました!(5/3追記)
「フロレット」リリース候補#2です。たぶん、PVはこれでいけるんじゃないかと。
※なんだか結構アクセスあるみたいなんで、最新版のmp3に差し替えました。(5/3)
Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.
初音ミク「フロレット」
作曲:にくた/作詞:多喜
で、まあ、ここ3ヶ月ほどの音楽出戻りあーんど初音ミクオリジナル曲制作で、なんとなく、初音ミクというボーカルに対する処理の手順が、ぼくなりに決まってきたので、ちょっとまとめてみます。素人が試行錯誤でやってるだけなんで、「こうしなくてはならない」とかいう話ではありません。あくまで、最近はこうしてますよ、というところです。
–
■ボカロエディタ打ち込み
初音ミクって、製品添付の「実践ガイド」にもあるとおり、クリアネス、ブライトネス、ジェンダーあたりは必要以上にパラメータを変更しなくても、そこそこ歌ってくれます。今回もいろいろいじってたら声がジャリジャリしたりしたんで、最終的にはほぼデフォに戻したという。
今回は、オープニング(口の明け具合)をAメロではかなり絞って(20前後)、Bメロで中ほど、サビで全開、という感じにしています。そうしないと、今回のAメロみたいな音域のメロディだと、とても燃費悪そう(やたらと息使って)に歌ってくれちゃいます。
あと、ベロシティで子音の長さを調節できるようになっていますが、あんまし使っていません。子音の長さの不自然さを補正するなら、(まずは)手動で調節した方が、意図したものに近くなるように思えたからです。「とどかない けれど」は「とどかぁない けれどぉ」にしたり、「ついかけだしちゃうの」は「つうぃかけだしちゃうの」にしたりとか。
それから、しゃくりあげるところは、ピッチベンドで入力しています。コピペ楽ちんだしね。
■DAWへ
歌詞が決まるまではReWire接続で、編集のしやすさを重視しますが、ミクの調整が済んだら、wav出力してDAWに貼り付けます。そしておもむろにノーマライズ。
今回はリード、ブレス(息継ぎ)、コーラスx3の5トラック。リードとブレスは同じバスにルーティングして音量のバランスを取り、以降はバスに対してエフェクトを設定しました。
以下、接続順にエフェクトの設定値など。
■ディエッサ
歯擦音(サシスセソのノイズ)を圧縮するディエッサを入れました。使ったのはフリーのディエッサ、SPITFISH(http://www.digitalfishphones.com)。
tuneパラメータをだいたい10KHz近辺に設定。サビの「まっすぐにーすすーまーなーきゃー」の「す」の音で、maxに振り切れるように、senseを設定。スペアナとかで観察して、歯擦音のレベルが声のレベルを上回らないくらいに。やりすぎると声がこもるので注意。depthについては、なるべく原音を維持するため、中間あたりから徐々に下げて、効果がなくならない程度の値に。
■コンプレッサ
Cakewalk純正。
アタック最速、レシオは16:1なんで、かなりキツ目にかけています。もともと、あまりダイナミクスつけて歌わせていないので、ここはレベルの安定しか考えていません。スレッショルドは、もっとも発声が大きいところで「あーコンプかかりだしたなー」と感じるくらいの値を使っています。
■ピッチ補正
フリーのピッチ補正エフェクト、GSnap(http://www.gvst.co.uk/gsnap.htm)です。
ボカロエディタからはちゅねのないしょを使ってSMF出力して、それをレガート気味に修正したものを入力にしています。
Amountを90%あたり、Attackを10msくらいにすると、いわゆるケロ声になるわけですが、ケロ声にすることを前提にしたメロディ、歌わせ方じゃないとカコヨクないので、今回はあくまでピッチ補正を目的にした設定です。これ使う前提なので、ボカロエディタの時点で音痴なところは、あまり気にしていません。それでも直しきれていないところが数箇所ありますが、そこはボーカルですから。おおらかに。
■イコライジング
Cakewalk純正。
600HzHzあたりで女声の温かみを、3KHzあたりでクリア感を強調したつもりです。このへんは趣味ですな。
■エキサイタ
Cakewalk純正。
イコライジングに自信があれば、必要ないかもしれません。もはや精神安定剤。うっすらかけることにより、キレとヌケが良くなった気がする。うんうん。
■ショートリバーブ
Cakewalk純正。
センドリターンで。
アーリーリフレクションというか。ちょっと芯というかコシを太くする感じ。
■ロングリバーブ
Cakewalk純正。
センドリターンで。
ミックス全体の空間に合わせて。
–
とまあ、こんな感じです。まだまだ、ミクの歌は実質2,3曲しかやっていないので、これからもゴチャゴチャといじるとは思いますが、たまにこうしてまとめてみるかもしれません。
さて。PV向けに絵師さんが絵を描いている間に、他の曲にもとりかかるかなあ。
- Newer: 人生コーラスワーク
- Older: 初音ミク「フロレット」リリース候補 #1
Comments:2
- BAEL 09-03-30 (月) 19:14
-
こんばんは
「フロレット」拝聴いたしましたよ。
さわやか過ぎてワタシの車では聞けそうもアリマセンが(笑)
楽曲としては、シンプルでまとまりのある良い曲ですね。
サビの部分とか、春の陽だまり的な感じで、聞いてて気持ちよいです。
PVも楽しみにしてますよ。 - にくた 09-03-31 (火) 23:35
-
ええっ!そんなこと言わないで、ぜひ。窓およびボリューム全開で繁華街をノロりと疾走してくださいませ。
この曲、とくにサビのメロディは、なるべくシンプルにしたくて、こういう感じになりました。
コード進行としては、結構メンド臭いことしてみたつもりですが、清涼飲料水系として(笑)、まとまりを感じていただけたようでして、まことに光栄です。
PVは、前回より、ちょっと時間かけようと思ってます。
その間に、別の曲を書き始めていますが、ちょっと音圧パッツンパッツンは休憩しようと思っています。
Trackbacks:0
- Trackback URL for this entry
- http://nikuta.4modelers.net/archives/188/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- 初音ミク ボーカル処理 いまのところまとめ from にくにくたんたん








